2019/05/26

【査定依頼】売却後もそのまま住み続けることはできないの?

売却後もそのまま住み続けることはできないの?

売却後もそのまま住み続けることはできないの?

先日マンションの査定依頼がありました。

現在は、エレベーターがないマンションで、
ご家族に年配の方もいらっしゃり、
だんだん階段の昇り降りが辛くエレベーターがある物件に
住み替えたいというご希望でした。

かつローンの返済が滞っており、早く返済したいとのこと。
幸い残債額は少なく、売却さえできれば売買代金で返済できるくらいの額でした。

問題は、次の住み替え先です。

できれば市営住宅に移られたいとのことでしたが、
市営住宅の応募や抽選結果を待っていたら
競売になってしまい、お客様の都合での引っ越しが出来なくなってしまいます。

仮住まいを探すにも、敷金礼金、引っ越し費用、入居費用などがもったいないです。

そこで利用したのがリースバック制度です。
リースバックとは、自宅を売却して売買代金を受け取るけど、
引っ越しはせずに買主様に賃料を支払って、売った自宅にそのまま住み続けることです。
引き渡し後、売主様は【借主】になり、買主様は【大家】になります。

通常は、引っ越して物件内の動産物を全部出して空っぽにしてから、
買主様に物件を引き渡します。
なので売主様は次の住むところを決めないと引渡しができないのです。
(引渡しができない=売買代金全額受領できない)

それがリースバックだと、不動産の所有権という権利は譲渡しているけど、
引っ越しはせずに、そのまま住み続けることができます。

賃料の支払いはしていますが、環境を変えずに住み続けられる
安心感も得られるようです。

どういう方がリースバック制度に向いているかというと、

①資産を処分して現金化したいけど、引っ越すのは煩わしくて嫌だ。

②市営住宅に応募したいけど、不動産を持っていたら応募できないから売却したい。
市営住宅に当選するまでそのまま今の自宅に住み続けたい。

③環境は気に入っているので引っ越したくはない。けど諸事情により不動産を現金化したい。

④住宅ローンの返済が滞っていて競売になりそうだが、引っ越しをしずに何とかしたい。

という方には向いていると思います。

そのため、この制度を利用する方は年配の方が多いです。
今までの当社のお客様は、②が理由でリースバック制度を利用する方が多いです。

昔は、不動産を売却する契約(媒介契約)を締結していれば、
市営住宅に応募できたのですが、
今は、売買契約を締結していないと応募できないようです。※名古屋市の場合。

そのため、市営住宅に入りたくても不動産を所有しているがために、
応募できないということが起こります。
今回の売主様はまさに②と④に当てはまる方でした。

今回は、当社が買主となりリースバック制度を利用しました。

事前に賃料など全ての条件を定め、賃料支払い等に無理のない計画を
ご提案してご理解頂きました。

引っ越すという作業は想像以上に労力を要しますし、
次の住み替え先が決まらないという不安から解放されるので、
これまでのお客様にはご満足頂けています。

リースバック制度についてもう少し詳しく聞きたい、
どんな条件でやってくれるの?などありましたら
お気軽にお問い合わせください。

不動産売却プランナー:中根 裕介

ページ監修:不動産売却専門プランナー 中根 裕介

不動産売却専門プランナー 中根 裕介

居住地

名古屋市天白区(30年以上在住)

保有資格

宅地建物取引士・定借プランナー

略歴

平成13年3月 御幸山中学校 卒業
平成15年3月 東郷高等学校 卒業
平成18年3月 愛知学院大学 卒業
平成18年4月 三井のリハウス 入社
平成25年4月 三井のリハウス 退社
平成25年8月 名正コーポレーション 入社